こんなにあっという間に搭載できるなら、もっと早くやっておけばよかった。
株式会社ファーマシフトは2020年10月に設立された新しい会社で、全国3,000店舗以上の薬局でご利用いただけるLINE公式アカウント「つながる薬局」を運営しています。薬局をもっと便利に、身近に感じていただけるよう「かかりつけ薬局化」をサポートする様々な機能を備え、サービス開始から2年で友だち登録数は65万人を超えているとのことです。この度、「つながる薬局」の電子お薬手帳機能に、弊社の医薬品情報提供 APIサービスをご導入いただきました。
今回は、代表取締役社長の多湖健太郎氏に、導入に至った背景や今後の展望についてお話をお伺いしました。
ユーザーにとって分かりやすい表現で、お薬情報のメンテナンスがきちんとされている。
ーはじめに、御社の電子お薬手帳について教えてください。
多湖氏:「つながる薬局」の中の機能として、電子お薬手帳を備えています。アプリのインストールが必要なく、薬局を選んで「かかりつけ薬局登録」することで利用開始できます。家族や介護施設との間で手帳の共有ができることも大きな特徴です。電子お薬手帳以外にも、処方箋送信や服薬フォローに使えるチャット、オンライン服薬指導などの機能をご利用いただけます。
ーそんな「つながる薬局」との連携に、弊社のAPIサービスを選んでいただいた理由は何ですか?
多湖氏:ユーザーからの要望が多かったお薬情報を表示する機能を付加したいと思い、適切なデータベースを探していました。ズーさんの製品は、ユーザーにとって分かりやすい表現になっていること、情報のアップデートやメンテナンスがきちんとされていることが好印象でした。また、APIのラインナップとしてOTCまでカバーされており、併用禁忌のアラートも含めて今後の機能拡張を展望できるところがよいと思いました。
ーありがとうございます。ちなみに、導入するにあたってハードルとなる事はありましたか?
多湖氏:ほとんどありませんでした。すぐに使えるAPIを提供いただけたので、搭載まで非常にスムーズに進んだな、という印象です。こんなにあっという間に搭載できるなら、もっと早くやっておけばよかったと思うぐらいでした。
ガイドラインを先取りしたような形
ー実際に搭載した結果、良いと思ったことはありますか?
多湖氏:「つながる薬局」では、薬局と患者さん双方が、それぞれの画面でお薬情報を見ることができます。薬局では簡単な併用薬の確認やオンライン服薬指導時の情報提供に活用することができますし、患者さんは服用期間中にお薬の効果や注意事項の確認ができることで、安心して服用を継続していただくことにつながります。
65万人のユーザーにとって便利な機能が増えたことで、「つながる薬局」に触れてもらう時間が増えると思いますし、本当の意味での手帳としての役割を果たす体制がやっと整ったと感じています。薬局にとっても、患者さんが安心して服用できるサービスを提供できるようになったことは大きなメリットだと考えています。
ーその後、何か追加の作業や保守業務は発生していませんか?
多湖氏:今のところ手間がかかったり、問題が発生しているということはないので、スムーズに運用できています。
ー先日「電子版お薬手帳ガイドライン」が発出されたことに関連しまして、
今後医療用医薬品だけでなく、OTC医薬品の情報等についても搭載を予定していますか?
多湖氏:そうですね。必要になると思っていますし、医療用医薬品の情報表示という点では、ガイドラインを先取りしたような形でスタートできたと認識しています。