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こんにちはズーです。

患者さんの個人情報や薬歴など、様々なデータを扱う薬局のパソコン達。
地震や台風が頻繁にある日本では、その大事なデータを守るため、万全の備えにしておきたいですね。

今回は、パソコン周りで気になる災害対策と、データを守るバックアップについてまとめてみました。

1. パソコンにできる災害対策

レセコンや事務用端末など、薬局の業務には欠かせないパソコンやサーバー。
それらは落下による破損や水濡れ、停電の前後など様々な要因から故障することがあります。

回避できるリスクについては、事前に回避してしまいましょう。

1-1. 地震への対策

地震イメージ

地震によってパソコンが落下や転倒をしてしまうと、大事なデータが飛んでしまうかもしれません。
日本に住む者として、地震対策はしておきたいですね。

高い位置に置かない
当然ながら、高いところや机の端ギリギリにパソコンを置くと、落下の危険性は上がります。
足元にパソコン本体を置いているスタイルが一般的かと思いますが、今の位置で地震があっても問題がないか、具体的なイメージはしておきたいですね。

耐震グッズで固定をする
安全な位置に場所を移動しても、転倒のリスクは回避できないかもしれません。
パソコンが激しく転倒をすると、見た目が変わらなくても、内部で破損をしてしまう可能性があります。
転倒防止の耐震グッズを設置して、固定してしまえば安心です。

ちなみに耐震グッズはお近くのホームセンターや、ネット通販で手に入れられます。

1-2. 浸水への対策

台風

パソコンは非常に水に弱いです。浸水のリスクについては、地域によってかなり差があると思いますが、対策をして損はないと思います。

低いところに直接置かない
さっそく地震対策と矛盾しているように見えますが、そんなことはありません。
床に直接パソコンを置くのは当たり前の光景ですが、そこにラックやPCスタンドなどを設置して、床から少し離すことで、浸水の対策となります。

PCスタンド

市販のPCスタンドは耐震も意識されている場合が多いですが、自作する場合は耐震グッズも合わせて必要かもしれません。

水没したら電気を通さない。
もしパソコンが水没してしまった場合、一番大事なのは通電しないことです。無事かどうか確認するために焦って起動したが最後、そのパソコンは帰ってこないかもしれません。
まずはシャットダウンし、電源を抜いておきましょう。

ネット上にはいくつも水没に対する解決策がありますが、自力で直そうと頑張っている間にもどんどん壊れていくことを考えると、専門の修理業者にすぐに連絡をして、指示を仰ぐことをおすすめします。

1-3. 雷や停電への対策

雷イメージ

雷や災害時の停電の際、通常より高い電流が流れ、パソコンが壊れる可能性があります。
これに対しては無停電電源装置(通称UPS)の導入が必要になります。

UPSイラスト

UPSの導入で気を付ける点は、「停電の際にパソコンを安全にシャットダウンする時間を稼ぐ装置」だと認識することです。

UPSは基本的には長時間の電力供給をする物ではないので、停電時は慌てずデータを保存して、安全にパソコンのシャットダウンをしましょう。

2. バックアップでデータを守る

大規模な災害で防ぎ切れず、どうしてもパソコンの本体が壊れてしまう場合もあります。
そんな時助けになるのは、データのバックアップです。

2-1. どこにバックアップしているか認識する

外付けHDD

データのバックアップ先はUSBメモリや外付けハードディスク、あるいはNASにバックアップするなど、様々な方法があると思います。
定期的にバックアップを取ることが第一ですが、それだけで災害対策は足りているでしょうか。

例えば建物から避難する必要がある時、バックアップしているハードディスクの場所を知らなければ持って行くことができず、パソコンと共に壊れてしまうかもしれません。

普段からバックアップ先を認識しておけば、それだけで一つの災害対策になると思います。

2-2. クラウドバックアップで確実な対策

クラウドイメージ

同じ建物内でのバックアップでは不安という場合、最も確実な手段はクラウド上へのバックアップになります。

クラウド上へデータをバックアップすれば、全ての機器が破損してしまう事態になったとしても、データは無事なので、業務復旧がスムーズになります。

例えば弊社では、kusudama(薬玉)やGENNAI justにクラウドバックアップのオプションがあり、万が一のための対策ができます。

 

3. まとめ

今回は災害に備えるための具体的な対策について紹介しました。
災害対策は、これが起きたらどうなる?という具体的なイメージをして、未然に防ぐことが大切です。

次回は災害時に迅速に調剤業務を復旧させるための事前準備、BCPをご紹介します。

それではまた。ズーでした。