この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。
こんにちは。調剤システムメーカーの株式会社ズーです。
新型コロナウイルスのワクチン接種が進む中で、接種後に発熱などが出た場合に服用できる解熱鎮痛薬の成分を厚生労働省が示しました。
アセトアミノフェンを成分とするOTC医薬品の一部に品薄が生じたことを受けて、厚生労働省新型コロナワクチン特設サイトのQ&Aを改定した形になります。
今回は、厚生労働省が示した内容と、対象となるOTC医薬品を販売する際の注意事項をまとめてみたいと思います。
1 Q&Aの内容
改定されたQ&Aは以下の内容で、文末の(※)が改定によって追記された内容です。
Q.ワクチンを受けた後の発熱や痛みに対し、市販の解熱鎮痛薬を飲んでもよいですか。
A.ワクチンを受けた後の発熱や痛みに対し、市販の解熱鎮痛薬(※)で対応いただくことも考えられますが、特に下記のような場合は、主治医や薬剤師にご相談ください。・他のお薬を内服している場合や、妊娠中、授乳中、ご高齢、胃・十二指腸潰瘍や腎機能低下など病気治療中の場合(飲める薬が限られていることがあります。)
・薬などによりアレルギー症状やぜんそくを起こしたことがある場合
・激しい痛みや高熱など、症状が重い場合や、症状が長く続いている場合
・ワクチン接種後としては典型的でない症状がみられる場合(ワクチン接種後に起こりやすい症状や起こりにくい症状については、こちらをご覧ください。)なお、ワクチンを受けた後、症状が出る前に、解熱鎮痛薬を予防的に繰り返し内服することについては、現在のところ推奨されていません。
(※)市販されている解熱鎮痛薬の種類には、アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン)などがあり、ワクチン接種後の発熱や痛みなどにご使用いただけます。(アセトアミノフェンは、低年齢の方や妊娠中・授乳中の方でもご使用いただけますが、製品毎に対象年齢などが異なりますので、対象をご確認のうえ、ご使用ください。)
引用元:新型コロナワクチンのQ&A(厚生労働省)
示された成分はアセトアミノフェン、イブプロフェン、ロキソプロフェンの三つです。
服用できる薬が限られる場合があるため、販売時にその人に適した製品を案内することが、薬剤師や登録販売者の腕の見せ所となりますね。
2 各成分の注意事項
服用できる薬が限られるのはどんな場合か、当社の医薬品データベースから、15歳以上を対象とした各成分が単剤の製品を例に挙げ、注意事項を抜き出してみました。
なお、注意事項は含量等の違いにより、製品によって異なる場合があります。
※この情報は医師・薬剤師の診断に代わる物ではありません。お気づきの点は医師・薬剤師へご相談ください。
上記の画像は「お薬のこと、きちんと説明いたします。」の実際の製品画面をトリミングしたものです。
3.終わりに
今回は新型コロナウイルスワクチン接種後に服用できる解熱鎮痛薬についてまとめてみました。
OTC医薬品の対面販売を支援するツール「お薬のこと、きちんと説明いたします。」を用いれば、注意事項や併用禁忌等の情報を効率良く確認することができます。
ご興味がございましたら、ぜひ製品ページをご覧ください。
また、参考までに当社医薬品データベースからアセトアミノフェン、イブプロフェン、ロキソプロフェンのいずれかを含んだOTC医薬品で、解熱鎮痛薬の製品をJANコード付きで一覧表にしてみました。
よろしければご活用ください。
解熱鎮痛薬リストのダウンロード
それではまた。ズーでした。