こんにちは。ズーです。

様々な活動の自粛が求められ、日常生活が大きく変わってしまっている昨今。
そのストレスがアルコールや薬物に依存する引き金となる事例が増えてきているそうです。

薬物依存の中でも、一般用医薬品の過量服用は最も身近で、近年広がりを見せている中、それを阻止する最後の砦は薬剤師登録販売者になります。

今回は、中毒症状を引き起こす可能性があり、医薬品販売の監視指導ガイドラインにも項目としてある、濫用等のおそれのある医薬品の取り扱い、対応についてまとめてみました。

1.濫用等のおそれのある医薬品とは

錠剤

1.1概要と該当の成分

濫用等のおそれのある医薬品とは、一般用医薬品のうち、指定された成分について販売時の数量制限や、購入理由の確認等、リスク区分とは別で追加の方策がとられている医薬品です。

指定された成分は以下の6成分です。

1.エフェドリン
2.コデイン(鎮咳去痰薬に限る。)
3.ジヒドロコデイン(鎮咳去痰薬に限る。)
4.ブロモバレリル尿素
5.プソイドエフェドリン
6.メチルエフェドリン(鎮咳去痰薬のうち、内用液剤に限る。)

1.2販売制限と確認事項について

濫用等のおそれのある医薬品は、販売時の確認事項がいくつかあり、それらは医薬品医療機器等法施行規則第15条の2の規定により定められています。
購入又は譲り受けようとする対象者への確認事項は以下になります。

①対象者が若年者(中高生等)である場合は、氏名及び年齢を確認する

②対象者か使用者が、他の店舗や業者から濫用等のおそれのある医薬品を手に入れているか確認する

③対象者が適正な使用のために必要と認められる数量を超えて、当該医薬品を手に入れようとする場合、その理由を確認する

④その他、医薬品の適正な使用が目的であることを確認するために必要な事項。

上記項目の確認後に専門家が勘案して、適正な使用のために必要と認められる数量に限り、販売・授与します。
※適正な使用のために必要と認められる数量は、原則として一人一包装単位となります。

なお、濫用等のおそれのある医薬品という表示はなく、外箱に特別なマークなどもないので、管理には注意が必要です。

2.店舗での対応

では具体的に店舗での対応・対策をどうすればいいか、例としていくつか挙げてみました。

2.1陳列による対策

POP

法令では濫用等のおそれのある医薬品について陳列位置の決まりはありませんが、陳列方法によって対策となる場合もあります。以下にいくつか陳列の例を挙げます。

・来局者の手の届かない位置に陳列する
・自由に手が届く位置には一箱ずつ置く
・空箱で陳列をする
・商品の購入カードを代わりに陳列する
・一人一箱まで!という内容のPOPなどを掲示する

陳列による対策をすることで、大量購入の防止に繋がると思います。

2.2声かけによる対応

濫用等のおそれのある医薬品の購入に対して、こまめな声かけを行うことは理想的な対応です。

若年者の場合は学生証等の提出を求めたり、複数個購入しようとする場合はその理由を聞いたり、状況に応じて確認する内容は変わりますが、前提として対象商品であることを見逃してしまうのは避けなければなりません。

対象商品であることを見逃さないためには、販売時に取り外せる目印を付けておく取り組みや、対象商品の販売時にアラートが表示されるPOSレジの導入などが考えられます。

KUSUDAMA of POS

2.3販売記録の作成

書類作成白衣

要指導や第一類と同様に、販売記録の作成を行うことで頻回購入の防止に繋がります。

同時に、声かけ等による聞き取りを行えば、他店舗での購入履歴も確認、記録することできます。

濫用等のおそれのある医薬品についての販売記録の作成は義務付けられていませんが、こうした取り組みが購入者にとっての安心・安全な店舗へと繋がるのではないでしょうか。

3.補足情報

確認事項と関係はありませんが、濫用等のおそれのある医薬品についていくつか補足いたします。

3.1指定外の医薬品も濫用のおそれはある

風邪薬

濫用等のおそれのある医薬品に指定される成分は6成分ありますが、「鎮咳去痰薬に限る」というような限定的な指定もあるため、指定外だけれど該当の成分が含まれているという場合もあります。

指定外だけれど該当の成分が含まれている商品で、頻回購入・複数個購入が可能な商品があります。適正販売の徹底という意味では、指定外の医薬品についても注意が必要です。

3.2依存症となる人の傾向

薬物依存

一般用医薬品の依存症となる人がどのような傾向なのかご存じでしょうか。

「一般用医薬品の適正使用の一層の推進に向けた依存性の実態把握と適切な販売のための研究」によると、以下のような傾向にあるとのことです。

1. 若年の男性が多い
2. 高学歴・非犯罪傾向
3. 精神科的な問題を有する
4. 薬物依存が重症
5. 違法薬物の使用歴がある
6. 再使用率が高い

これらは、適正販売を徹底するにあたり、押さえておきたいポイントです。

4.まとめと商品名一覧

今回は濫用等のおそれのある医薬品についてまとめてみました。
いくつかの確認と販売制限は義務ですので、しっかりと対策・対応ができるようルール決めや声かけのシミュレーションはしておきたいですね。

商品への表示がされない濫用等のおそれのある医薬品について、弊社データベースから商品名の一覧をご用意しましたので、よろしければご活用ください。
※このデータは2020年8月7日現在のデータとなっております。

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濫用等のおそれのある医薬品

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それではまた。ズーでした。