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こんにちは。ズーです。

薬局やドラッグストアでは医薬品、医薬部外品、化粧品など様々な商品が扱われており、その中でさらに第一類~第三類などの分類がありますね。
こういった商品の違いを頭では理解していても、いざ説明するとなると、どう伝えようか難しく感じてしまいます。

そこで今回は、OTC医薬品の分類や医薬部外品等の違いについて、情報を整理してまとめてみました。

1.OTC医薬品について

1.1 OTC医薬品とは

医薬品は医療用医薬品、要指導医薬品、一般用医薬品と大きく三つに分かれます。

基本的に処方箋が必要な医療用医薬品に対して、専門家の指導の下で購入できる要指導医薬品と一般用医薬品がまとめて「OTC医薬品」と呼ばれ、その中でもいくつかの分類に分かれて販売・管理されています。

ちなみにOTCは「Over The Counter」の略で、カウンター越しに説明を受けて購入できる医薬品ということに由来しているそうです。

1.2各分類の何が違うのか

錠剤

OTC医薬品は要指導医薬品と、一般用医薬品の第一類~第三類に分類されますが、これらはどんな要素で違いがあるか整理します。

・安全性による定義

・情報提供の義務

・対応する専門家

・販売記録の書面による保存

・陳列場所の指定

・インターネット等の特定販売ができるか否か

よくある話で「第一類と第三類は効果の強さの違い」という認識をお持ちの方に説明する場合、安全にお使いいただくための分類であり、一概に効果・効能の大きさではないことをまずはお伝えしましょう。

消費者に直接関わりがあるのは安全性、情報提供の義務、販売記録の保存だと思いますが、求められる情報によって説明する範囲は考える必要があります。

1.3各分類のまとめ

各分類についてまとめると以下のような表になります。

OTC医薬品の分類

OTC医薬品の分類については、安全性を中心に状況に応じて取捨選択をして、説明できればと思います。

2.医薬部外品と化粧品について

化粧品

2.1 医薬品との違い

例えばスキンケア用品であれば、医薬品、医薬部外品、化粧品のどれかに分類されますが、それらの明確な違いを把握している消費者は少数なのではと思いますので、それぞれの特徴を整理します。

・医薬品
主に「治療・予防」を目的にに用いられ、配合されている有効成分の効果・効能が認められているもの。

・医薬部外品
主に「防止・衛生」を目的に用いられ、一定の濃度で配合されている有効成分の効果・効能が認められており、人体に対する作用がおだやかなもの。

・化粧品
主に「衛生・美化等」を目的に用いられ、有効成分は含まれておらず、配合する成分全体で使用感や効果を発揮し、人体に対する作用がおだやかなもの。

上記を単純に考えると、効果・効能は「医薬品>医薬部外品>化粧品」ということになりますが、使用者との相性や求める効果次第なところもあります。
「医薬部外品って強いやつですか?」と聞かれた場合は、有効成分が含まれていることを説明した上で、求める効果が何かヒアリングできればと思います。

2.2薬用とは

薬用のど飴

もう一つ聞かれるかもしれない内容に「薬用」という表記があります。

薬用というのはイコールで医薬部外品ということを意味しているので、医薬部外品と同様で、有効成分についての説明ができればいいと思います。

ちなみに薬用と表記された化粧品は「薬用化粧品」と呼ばれ、分類としては医薬部外品になり、通常の化粧品は「一般化粧品」と呼ばれます。

なんとなく医薬部外品より薬用の方が優しいイメージがありますが、字面って大事ですね。

3.1まとめ

今回はOTC医薬品の分類や医薬部外品等の違いについてまとめてみました。
分類に関わる情報は多いですが、安全性や効果・効能というポイントを押さえて話をすると、すっきりした説明になるのではないかと思います。

それではまた。ズーでした。